流行語トップテン 日本死ね に思う

Last-modified: Wed, 07 Nov 2018 16:04:28 JST (2019d)
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 2016年ユーキャン新語・流行語大賞が発表された。 大賞は「神ってる 」だそうだが、トップテンに「保育園落ちた日本死ね」という品のない言葉が入っており、これが物議を醸している。

 選考委員が何を選ぼうと、選考を任された選考委員の勝手だとは思う。 「ユーキャン」という企業名を冠しているだけに、「ユーキャン」がどのように感じているのかが気になる程度である。

 日本語にそれほど詳しいわけでもなく、今後頻繁に使用されるかどうかも分からない言葉にそれほどの関心もないし、「保育園落ちた日本死ね!!!」の日記(以下、この日記)にそれほど関心を持っているわけでもない。 ただ、この日記そのものが物議を醸して社会問題化していたことは知っている。 恐らく、この日記のコピー(タイトル)が良かったのだろう。 新語・流行語大賞では、民進党議員が受賞しているので、民進党の取り上げ方が評価されたのだと推察する。

 この日記の投稿者にクレームを言うつもりはまったくない。 恐らく、刺激的な問題提起をして多くの方の同意を得たかっただけであり、普段はこのような下品な言葉遣いをされている方ではないのだろう。

 問題を感じるのは、この日記を取り上げた国会議員の神経である。
・自分の言葉なり、統計データなりで、話せなかったのだろうか。
 メディアの記事で質問をすることも気になっているが、匿名の日記を借りて話題提起することが恥ずかしくはなかったのだろうか。
・「死ね!!!」という言葉に抵抗はなかったのだろうか。
 自分が気に入らなかったら「死ね!」と叫ぶのは、いじめの発想と同根である。 このような言葉をことさら正当化させるのはいかがなものか。
・「自民党死ね!」や「日本死ぬ」ならまだ分かるが、「日本死ね!」は理解できない。
 政府を批判したいのであれば「自民党死ね!」だろうし、このままでは日本が危ないというのであれば「日本死ぬ」だろう。 「日本死ね!」は集団自殺願望なのだろうか。 であれば、この言葉の正当化にもっと疑問がでてくる。

 これらの理由から、この言葉を年末に改めて取り上げること事態に、個人としては反対である。

 ところで、選考委員はどのような基準で選考しているのだろうか。
 ここ10年程度を見てみると、大賞については一部政治関連などもあるが、ほとんどは「芸能・スポーツ」から選出されているようだ。
 トップテンについては、政治・経済が毎年2~4点ほど選出されているようである。 日本のメディア同様、気のせいか左翼系の政府批判のものが多いように感じる。

 芸能・スポーツ系のものの多くは日本を元気にさせるもののようだが、政治・経済系のものは日本を沈没させようとしているものが多いように感じるのは、気のせいだろうか。
 政治的中立性を保持したいということなのだろうか。
 左翼系のものが日本社会では受けるということなのだろうか。
 もう少し日本を元気にするものを中心にスポットを当てていただけないものだろうか。

最近の主な政治・経済系のトップテン
・2016年:マイナス金利、保育園落ちた日本死ね、トランプ現象
・2015年:一億総活躍社会、アベ政治を許さない、SEALDs
・2014年:危険ドラッグ、マタハラ
・2013年:アベノミクス、特定秘密保護法、ブラック企業、ヘイトスピーチ
・2012年:近いうちに…、維新、第3極、LCC、終活
・2011年:どじょう内閣、3.11、風評被害、スマホ
・2010年:脱小沢、イクメン、無縁社会
参考:
流行語大賞「保育園落ちた日本死ね」トップ10入りで大論争?
流行語大賞候補「保育園落ちた日本死ね」議論が巻き起こり意見は様々。あなたは賛成?反対?


―2016.12.11―