米山県知事と石平氏とのツブヤキ合いに思う

Last-modified: Sun, 21 Oct 2018 14:37:54 JST (2036d)
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 炎上というほどではないかもしれないが、新潟県の米山知事と評論家の石平氏とのツイッターを通しての議論に若干の関心を持った。 日ごろ、国会質問などを見ても左派系の方の議論はほとんど理解できないのだが、今回の議論はある程度限定された範囲内での比較的論理的なやり取りだったので少し理解することができた。

 米山知事を左派系の方であり、石平氏を中道の方だと思っているが、ここでは左派系・右派系と表現する。(米山知事が左派系の方だとは今回始めて知った。) 右派系の方は、間違っている者(政府)を批判することが正義だと考えていると思うが、どうやら左派系の方というのは、自国の政府を批判することが正義のようだ。 自国を良くするというより、自国政府の批判が目的化しているようである。

 右派系からは、独裁政権の中国政府を批判せずに、民主主義国の日本政府ばかりを批判している左派系の人に対して、権力と戦っているとはとても見えないのである。 左派系からは、自国政府の批判もせずに、他国の政府ばかりを非難している右派系の人を理解できないのだろう。 中国人として中国政府を非難するのであればまだ分かるが、日本に帰化して日本人になってから中国政府批判をしているのであればなおさら理解できないのだろう。

 左派系の人がなぜ自国政府の批判にこれほど生きがいを感じるのかが理解できない。 右派系の発想からすれば、そんなに日本が嫌いならいっそのこと石平氏と逆に、中国や韓国などに帰化して、日本批判をすればよいのにと思ってしまう。

 左派系の人は部分最適を追及し、右派系の人は全体最適を追及する傾向があると考えている。 左派系の人は、左派系は個人尊重を重んじ、右派系は全体主義だというのかもしれない。 左派系の部分最適とは、いろいろな角度から見ることができる。
・自分あるいは弱者が良ければ、国全体がどうなってもよい。
・中長期な味方をせずに、短期的なことで善悪を判断する
・自国または自分の組織さえ良ければ、他国や他の組織への迷惑を軽視する
・今、楽をすることを考え、将来を考えての努力を怠る傾向がある
・自分の幸せを考え、孫などの子孫のことまで考えない。
・自分の見えるもの感じるものには関心があるが、見えないもの感じないものには関心がない。
・今世が楽しければ良いと考え、来世のことまで考えようとはしない。

 左派系の人は、政府が自分たちに何をしてくれるかを考える。 だから、政府批判が中心になってしまう。 右派系の人は、この政府で自分たちが何ができるかを考える。 そのために、政府にやりやすくするための改善を要求する。
 左派系の人は、日本国憲法9条には素晴らしい内容が記されていると考えるが、それによって日本あるいは世界が中長期的にどうなるかを考えようとしない。
 「○○ファースト」という言葉が最近よく目にする。 左派系の人は、○○のことだけを考えて周りに迷惑をかけるのは良くないと批判したり、外のことを考えず○○さえ良ければいいと言って賛成したりする。 右派系の人は、まず○○を強くしていくことによって、○○の外により貢献していけるようになると考える。

 本ブログでは、ときどき左派という言葉を使用しているが、主に上記のような性質をイメージして使用している。 左派という言葉の意味にずれがあれば、ご容赦願いたい。

参考
石平氏は何に怒っているのか?
新潟・米山隆一知事が石平氏投稿に「吐き気を催すほど醜悪」とツイート「差別発言」の批判相次ぐ


―2017.9.15―