自民党の総裁選に想う

Last-modified: Mon, 24 Dec 2018 16:56:06 JST (1972d)
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 情報通なわけでもないので真偽のほどを知る由もないが、自民党の総裁選が安倍晋三氏の無投票再選の方向で進んでいるそうである。 安倍首相が再選されることに対して特に不満があるわけでもないが、仮にそうであればその背景か気になる。

 「義を見てせざるは勇なきなり」と言った方もおられるようだが、自民党には、安倍首相意外に出馬表明するような広い意味での人材がいなくなったのだろうか。

 安保法案等審議が大詰めを迎える今、全国遊説などを必要とする総裁選を実施するのが難しいという事情が背景にあるという話もある。 これが事実かどうかは分からないが、そんなことは理由になるのだろうか。

 仮に、それが非常に重要な問題であるということであれば、党内事情より国政が優先されるということで、総裁選をずらせばよいだけのことではないだろうか。

 安保法案等は、野党のずれた質問などの対応により、国民への理解があまりにも足りないように感じる。 総裁選のなかで党内野党としての模範的な議論を行うことによって、国民に正しい関心と理解をしていただく絶好の機会ではないだろうか。

 日本の第一党である自民党の総裁を決める選挙が無投票というのはあまりにも寂しくないだろうか。 少なくとも、出馬表明しようとする方に対して、足を引っ張るような行動は慎むべきだと思慮する。 野党がだらしないだけに、自民党の奮起に期待している。


―2015.9.3―