NPBにおける統一球の基準値超えに対する対応策

Last-modified: Wed, 02 Jan 2019 00:42:52 JST (1964d)
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 日本野球機構(NPB)は、今季、プロ野球で使用されている統一球に、基準外の反発係数のものが多発していたことを発表したそうだ。
これについて、門外漢が僭越ではあるが、下記論点で対応策を考察する。
 ①検査体制
 ②発見後の対応処置

1.検査体制
 専門業者であるミズノ社が責任をもって検査を行い、納入するのが基本だと考える。
 仮に、原料等の都合で基準範囲内で納めることができなければ、その旨、速やかに報告し、指示を仰ぐべきである。

 NPBとしては、基本的には性善説に則り、少ない回数での検査でかまわないと考える。
 ただし、緊張感を維持するためにも、抜き打ち検査で行うべきである。
 仮に、受入後の保管方法によって反発係数が維持されないというのであれば、保管手順の明記と保管球の抜き打ち検査も必要になってくる。
 そして、統一球はオープン戦から使用し、そこで1回目の抜き打ち検査を行い、問題点を公式戦前に発見する努力をすべきである。

 また、オープン戦での使用状況も選手から聴取するシステムにすればよい。
 これによって、選手の一方的な被害者感が緩和され、NPBとの一体感の一助となる。

2.発見後の対応処置
 
 発見後の対応策の一つとして挙げたいのが、ミズノ社以外の納入業者も入れることである。
 納入業者が1社独占であることは、気の緩み・甘えの温床となり、また、ミズノ社に今回に限らず事故が発生した場合にNPBとしての選択肢が制限されてしまう。

 この事故を契機に、発注割合が均等である必要はないが、保管管理を依頼する業者も含め、複数社への発注をぜひ検討したら良いと考える。


―2014.4.15―